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日別アーカイブ: 2025年4月15日

第5回足場工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社白岩工業、更新担当の中西です。

第4回「足場工事における安全対策とリスク管理」に続く、第5回足場工事雑学講座は、**「足場工事の品質管理とアフターケア ~長期使用のためのメンテナンスポイント」**をお届けします。組み立て・解体が終わった後も、定期的な点検と適切なメンテナンスで、足場の性能と安全性を長く維持できます。それでは早速、ポイントを見ていきましょう♪


1. 組立完了後の品質検査

① 締結部の再確認

  • チェック内容:クランプ・ボルトの緩み、足場脚のアンカー状態

  • 方法:トルクレンチで規定トルクを再測定し、緩みがあれば増し締め

② 水平・垂直の最終測定

  • チェック内容:レーザー水平器での架構全体のズレ

  • 基準:建築基準法および社内規定の許容差内(±5mm程度)


2. 定期点検スケジュールの策定

頻度 点検項目 実施方法
毎日 足場脚の沈下・不均一沈下の確認 目視点検+手で軽く揺らしてガタつき確認
週1回 ボルト・ナットの緩みチェック トルクレンチによる増し締め
月1回 支持部材(アンカー・ベースプレート)の状態確認 金属疲労・腐食の有無を目視
年1回 全体構造の耐久性検査 専門技術者による架構強度測定

3. アフターケアで長持ちさせるコツ

① 防錆・塗装メンテナンス

  • 対象部材:鋼製のクランプ、単管パイプ、アンカーボルト

  • 方法

    1. 表面の錆をワイヤーブラシで除去

    2. 防錆プライマーを塗布

    3. 錆止め塗料を2回塗り重ね

② 可動部の潤滑

  • 対象部位:クサビ緊結部、ジョイント部分

  • 方法:定期的にシリコングリースを注入し、摩耗と固着を防止


4. 廃材・部材保管と管理

① 部材の整理整頓

  • ポイント:使用後のパイプやクランプはサイズ・種類ごとにラック保管

  • メリット:次回現場での取り出し効率が向上し、紛失や混合ミスを防止

② 傷・変形の記録

  • 方法:部材ごとにIDを付与し、傷・凹み・変形をデータベース化

  • 効果:交換時期の目安が明確になり、安全性を維持


5. 劣化・事故兆候の早期発見

  • ひび割れ・変形のモニタリング:月次点検時に写真撮影し、AI画像解析で劣化度を定量評価

  • ガタつきアラート:センサー式振動モニターを設置し、異常振動発生時に自動通知


まとめ—品質管理とアフターケアで「安全・長寿命・コスト削減」を実現

  1. 組立後検査で初期品質を確保

  2. 定期点検スケジュールを運用し、隙間なくメンテ

  3. 防錆・潤滑で部材の劣化を抑制

  4. 保管管理で次回現場の効率化

  5. 劣化モニタリングで事故を未然に防止

株式会社白岩工業では、足場工事の品質管理体制構築からアフターケアまで一貫サポート。安全性とコストパフォーマンスを両立した足場運用を実現いたします!


次回は第6回として、**「足場工事の効率化テクニック ~時短と省力化の実践法」**をお届けします。お楽しみに!

詳しくはこちら!

 

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